経営者の銀行との付き合い方(業績が悪かった時)

金融機関より融資を受けている場合は、一般的には決算後、決算書一式を提出します。経営状況が良ければ提出しやすいですが、あまりよくない経営状況であった場合は決算書は提出しにくいですね。そんな時こそ冷静に決算書をご覧になってみてください。業績が良くなかった理由が、売上であれば前期に比べて減少に至った理由を整理されるとよいと思います。売上が前年対比であまり変わっていないけれども設備投資や修繕費で経費が大きかった場合などは将来への投資と考えられますので、今期業績がいまひとつでも来期以降への期待感はあると思います。仮に売上が前期対比で減少していたとしても、減少している原因きちんと把握していて来期への改善方法を整理されているくらいですと、いざ銀行担当者と話しても金融機関側は「財務諸表を把握していて来期の見通しや改善点をすでに考えている経営者」として信頼を得られるのではないかと思います。業績が悪かった場合は「悪かった」というだけの報告になると金融機関にマイナスの印象をもたれることもありますのでもったいないです。業績が今一つの決算の時ほど信頼を得られるように準備したいものですね。