
建設業の経営者の方に試算表や決算書をみるときに必ずご確認いただきたいことの一つが売上総利益率(粗利益率)になります。売上総利益率(粗利益率)とは、工事売上に直接関係のある経費(材料費、労務費、外注費、その他経費)の合計額である工事原価を工事売上高から差引いた利益の割合のことです。大きく変動する場合には経営者の方はその原因を確認する必要があると思います。
売上総利益率(粗利益率) = 工事売上高 - 工事原価 / 売上高
例えば、通常売上総利益率(粗利益率)が20%位であるのに10%位になっていたらどのような原因が考えられるでしょうか?そもそも利益がでないご認識で受けた工事は別として、第1に考えられることは、利益があまりでない金額で工事を請負ってしまったケースです。もし利益がでない金額で工事を請負ったことをご認識していなかった場合は、早急に赤字になってしまった工事についてその原因を確認して、今後請負う工事で利益がでるように努めるべきかと思います。原因として考えられますのは、例えばで材料費や外注費の金額が高騰しているにもかかわらずその値上がり分を工事の請負金額に考慮できていないケースなどです。経営者の方は工事原価が値上がりしていることを経理担当者などに定期的に確認しておくとよいかと思います。予想以上に現場の工期が長引いてしまった場合なども原因になりうると思います。現場管理をきちんとしていないと工事完了後に予想を上回る材料費や外注費がかかてしまったことを知ることになってしまいます。
経営者の方が税理士にご依頼されている場合は、月次決算や決算の都度、売上総利益率(粗利益率)について説明してもらうとよいかと思います。